タイの5年後の人気商品は?
タイのインターネットユーザーの1日のインターネット利用時間
タイ国民の1日あたりのインターネットの平均利用時間は6時間と言われ、日本人の3時間45分に比べ、1.6倍となっています。また、スマホ経由でインターネットを閲覧するユーザーの率は85.5%と非常に高いので、スマホでECサイトを利用する率も高いと考えられます。
タイEC市場売上
日本貿易復興機構(ジェトロ)の2016年の調査によると、商品分野別のEC売り上げが最大だったのは、食品・飲料分野(1,655億バーツ[約46億ドル])でした。ついで、化粧品・サプリメント分野(1,432億バーツ)がランクインし、これら2分野でB2C市場全体の4割強を占有しています。また、電気電子製品(550億バーツ)、衣類・アクセサリー(469億バーツ)、スポーツ用品(347億バーツ)となっており、消費者の嗜好を確認できます。特に食品は市場規模が2015年比62.0%増と大きく伸長したそうです。
2023年7月現在、ECモール「Shopee」内でタイの人気の商品は、電化製品・コスメ・食品・エンターテイメント ・マタニティなどバラエティ豊かなラインナップとなっています。(弊社調べ)
5年後はマタニティ商品が伸びるかも?
タイでは近年子育て制度が充実し始めています。 2019年に子育て支援制度の改正が行われ、以下のように改正されました。
- 出産手当の増額:出産手当が従来の1万バーツから1.3万バーツに増額されました。
- 母親向けの健康保険拡充:妊婦健診や出産後の健康管理に必要な医療費を補助する、母親向けの健康保険が拡充されました。
- 育児休暇の導入:母親は出産前後を含めて98日間、父親は7日間の育児休暇が導入されました。また、出産後の育児休暇は、母親と父親で分けることができるようになりました。
- 保育所の整備:改正により、0~3歳児を対象とした保育所の整備が進められています。
さらに、追い風なのは、2020年の時点では、年間所得が380万円を超える層が全体の5%ですが、2030年には、この数字が約3倍の16%まで増えると言われております。 タイ人の年収は毎年3~4%増えており、今後はバンコクのみならず、伸びしろある地方も含めてタイ全体で所得が増える見込みとなっているのです。
上記のことから特にマタニティ商品の売れ行きが伸びていくのではないかと考えています。 実際に日本の紙オムツの商品は正規代理店じゃないようなアカウントから販売がされていることもあり、テストマーケで出してみると思いのほかうまくいくことがあるのではないでしょうか
今後AnyLogiではこのようにカジュアルに調べてみたことを情報発信していきます。 我々の情報が越境ECに取り組む皆様の一助になれば幸いです。